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健診で見つかりやすい病気について
健康診断は、治療だけでなく予防のためにも非常に重要です。言葉を話せないペットは、定期的な検診を受けることで、病気の予防と早期発見が可能になります。ここでは犬猫の健康診断でよく見つかりやすい病気をご紹介します。
犬の健康診断で見つかりやすい主な病気
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
この病気は、副腎皮質から過剰なコルチゾールが分泌されることによって引き起こされます。症状には、過食、過度の飲水と尿、脱毛、腹部の膨満などがあります。病状の進行により血栓症を引き起こすことがあり、急な体調不良により命に関わることもあるため、適切な治療コントロールが必要な疾患です。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの不足により生じるこの状態は、エネルギー低下、体重増加、毛皮の質の低下などを引きおこす可能性があります。
心臓病(心肥大、僧帽弁閉鎖不全)
心臓の機能障害は、呼吸困難、咳、運動能力の低下などを引き起こし得ます。心肥大や僧帽弁閉鎖不全は特に一般的です。状態の憎悪によって肺水腫という状態に陥ると、死亡率がかなり高くなります。
腎臓病(腎不全)
腎臓の障害は、体内の老廃物の処理に影響を与え、食欲不振、嘔吐、体重減少などをもたらすことがあります。
肝臓病(肝機能不全、肝障害)
肝臓の障害は、黄疸、食欲不振、体重減少などを引きおこす可能性があります。
肝臓は体内の代償機構の働きにより、発症初期には症状が認められにくい傾向があります。定期的な状況の把握によって、早期にケアを行うことが重要です。
腹腔内腫瘍
腫瘍はシニア犬に多く見られ、初期段階では特有の症状が現れにくいことがあります。
猫の健康診断で見つかりやすい主な病気
腎不全
猫では特に一般的で、体重減少、嘔吐、食欲不振などが症状として見られることが多くあります。
シニア期以降での発症が一般的ですが、中には若齢で発症する場合もあります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの過剰分泌により、体重減少、食欲増進、過度の活動性などが特徴的です。
当クリニックでは、ペットの健康を飼い主様と一緒にサポートいたします
ご紹介した病気を見逃さないためにも、定期的な健康診断が必要です。早期に病気を発見することで適切な治療を早く始めることができます。大切なご家族であるペットのためにも、定期的な健康診断を受けることを心がけましょう。当クリニックでは、ペットが長く健康で快適な生活を送れるように飼い主様と一緒にしっかりとサポートさせていただきます。