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当クリニックでは、大切なペットの健康をお守りするために
歯科検診は受けていただきたいと考えています
当クリニックの歯科検診の内容
歯科検診では、獣医師が口の中をくわしく調べます。この検診には以下のようなチェックが含まれます。これらのチェックを通じて、口腔内の状態を把握し、必要なケアをご提案します。
咬み合わせのチェック
歯がきちんと合っているかを確認します。
歯列と歯の数の確認
歯の並びや全体の数をチェックします。
口腔粘膜の色のチェック
口の中の粘膜の色を見て、異常がないか調べます。
歯肉炎の有無の確認
歯肉が赤く腫れていないか、痛みや出血がないかをチェックします。
口内炎の有無の確認
口の中に炎症や潰瘍がないかを見ます。
口腔内の腫瘍の有無の確認
異常な腫れやしこりが口の中にないか調べます。
歯石の沈着の有無のチェック
歯に歯石がついていないかを確認します。
このような症状はありませんか?それは歯周病かもしれません
- 口臭
- 口の痛み
- グルーミングをしなくなる(特に猫)
- 歯ぎしりや口を鳴らす
- 口を開けたり触られたりするのを嫌がる
- 顔の周りを前足でこする
- オモチャをくわえない
- 噛む訓練を嫌がる
- 攻撃的な行動
- 柔らかい食物を好む
- 慢性的な鼻汁やくしゃみ(特に猫)
- 絶え間なく鼻を舐める
- 歯茎の出血
- 顔の腫れ
これらの症状のいずれかがある場合は、すぐに獣医師の診察を受けることが重要です。早期発見と治療が、大切なペットの健康を守るカギとなります。
動物の歯周病のリスク
かつては犬が虫歯になりにくいと言われていましたが、現在では食生活の変化、生活環境の変化、および高齢化により、ペットにおける歯周病や虫歯のリスクが高まっています。3歳以上の犬と猫の約80%が歯周病を発症しているという報告もあります。
歯の病気はただ噛むことができなくなるだけでなく、顎の骨折や粘膜の炎症を引きおこす可能性もあります。そのため、定期的な歯のメンテナンスが非常に重要なのです。
動物の歯周病とは何か?
歯周病は、犬や猫において最も一般的な口腔内疾患であり、しばしば歯の喪失につながります。歯周病は、歯垢中の細菌が引き起こす炎症反応によって、歯肉、歯根膜、セメント質、そして歯槽骨を含む歯周組織にダメージを与えます。進行すると、歯がグラグラして抜け落ち、鼻出血、顎の病的骨折、口腔内粘膜の潰瘍、顎の骨炎や壊死などの深刻な問題が発生することもあります。
動物の歯周病の全身への影響
歯周病から繁殖した細菌は血液中に入り込み、全身の主要臓器に影響を与え、深刻な感染症を引き起こすことがあります。特に、肺、心臓、肝臓、腎臓など血液が豊富に流れる臓器は重大な病気のリスクが高まります。また、慢性的な菌血症や神経系への感染も見られることがあります。
主な全身への影響
肺 | 線維素性肺炎 |
---|---|
関節 | 関節リウマチ |
腎臓 | 腎炎 |
肝臓 | 肝臓疾患 |
心臓 | 心筋膜炎、心筋変性 |
血液 | 細菌の増殖 |