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歯のブラッシング方法
ペットの健康維持には、口腔ケアが不可欠です。多くの犬や猫が、特に3歳を超えると歯周病に悩まされます。口臭の主な原因は、歯に付着する細菌です。放置すると、歯周病は顎の骨を弱め全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性がありますが、適切なケアと予防策により防げるものもあります。ここでは、歯周病の予防策としてご自宅で日常的に取り入れていただきたい効果的な歯のブラッシング方法をご紹介します。
歯のブラッシング基本STEP
step01口を閉じる
まずはペットがリラックスするようにします。
step02唇をめくる
次に、ゆっくりと唇をめくって歯を露出させます。
step03歯を指で触る
歯に慣れさせるために、指で軽く歯を触ります。
ガーゼや歯ブラシも積極的に使用しましょう
ガーゼの使用
指にガーゼや歯磨きシートを巻き、水をつけて歯を軽くこすります。
歯ブラシの導入
小さくて柔らかい毛先の歯ブラシを使用します。歯ブラシを水で濡らし、ペン持ちにしてゆっくりと歯に触れます。
歯のブラッシングを上手にやる4つのポイント
POINT 1切歯(前歯)から始める
慣れてきたら少しずつ奥歯へ移行します。奥歯は特に歯石がつきやすい部分です。
POINT 2短時間から始める
最初は短時間でおこない、徐々に時間を延ばしていきます。
POINT 3褒めるとご褒美
歯磨きをポジティブな経験として捉えさせるために、褒めたり、おやつを与えたりします。
POINT 4定期的なケア
毎日が理想ですが、無理ない範囲で続けることが大切です。
歯のブラッシングでご注意いただきたいポイント
POINT 1歯肉に異常がある場合
歯肉が腫れたり、出血したりする場合は、獣医師に相談してください。
POINT 2ティッシュペーパーや乾いたガーゼの使用を避ける
ティッシュペーパーは破れやすく、乾いたガーゼは歯肉を傷つけることがあります。
POINT 3歯磨きガムやおもちゃのリスクを知りましょう
いくつかの歯磨きガムやおもちゃは、実はあまり効果がありません。硬すぎるものは歯が折れたり、食道に詰まったりするリスクがあります。犬の歯は食べ物を切るようにできており、硬いものを噛み砕くのには向いていません。また、お気に入りの歯でしか噛まないため、歯の清掃が十分におこなわれません。
もちろん、種類によっては効果的な歯磨きガムもありますので、獣医師や愛玩動物看護師と相談ください。
大切なペットの口内環境を整えることは全身の健康管理にはかかせません
ペットの口臭や歯周病予防には、定期的な歯のブラッシングが欠かせません。今回はその効果的なブラッシング方法についてご紹介しました。歯科検診や定期的な歯磨き検診もうまく活用していくことも大切です。当クリニックでも、飼い主様にわかりやすくブラッシングの方法をご紹介しています。なかなかうまく磨けているのかご不安の方は、一度歯科検診を受けられることもおすすめです。ご不明な点などは、お気軽にお問い合わせください。